pyenvにはCONFIGURE_OPTSではなくPYTHON_CONFIGURE_OPTSだった件
こんにちは。しばらく、奥さんが海外出張で不在の為、実家に子供達と来ている@kjunichiです。
前回の記事
ではpyenvで2.7.13は--enable-frameworkを指定するとビルドできませんでした。
しかし!
またまた、Qiita経由で id:antimon2_math さんにコメント頂き、解決しました。
CONFIGURE_OPTSではなく、PYTHON_CONFIGURE_OPTSに--enable-frameworkを指定することで、 無事2.7.13でもframework形式でビルド出来ました。感謝!
まとめ
思い込みよくない、ドキュメントをよく確認しましょう。。 PyCall.jlのREADMEを改めて見返すとPYTHON_CONFIGURE_OPTSと記載されてました。
- 作者: Bill Lubanovic,斎藤康毅,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング
- 作者: Al Sweigart,相川愛三
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/06/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (6件) を見る
Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理
- 作者: Wes McKinney,瀬戸山雅人,小林儀匡,滝口開資
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
関連記事
10年前の記事
5年前の記事
1年前の記事
1年後の記事
PYTHONビルド時の--enable-frameworkと--enable-sharedの違い
こんにちは、長男が今年もお泊まり保育でした。去年やって今年は2回目なので、こちらも去年ほどは心配せずのんびり過ごせるはずが、仕事に追われて、家路につく頃には長男はいつもは家では起きてる時間ですが、お泊まり保育の就寝時刻を過ぎていました@kjunichiです。
背景
Qiitaに
macOSでpyenvで入れたpythonをPyCallで使うには - Qiita
なる記事を投稿して、最近コメント頂いた。
macOSではPythonビルド時に--enable-frameworkなるオプションがあり、 自分の投稿したUnix的発想の--enable-sharedではなく、macOSの流儀に従ったオプションがあり、PyCall.jlの公式でも こちらのオプションが提示されていることを知った。
調査
とりあえず、やってみた
--enable-framework
- /3.5.3/Python.framework
といった感じで、pythonのインストールディレクトリ直下にPython.frameworkが出来る。
lib配下のlibpythonはframework内のファイルのシンボリックリンクとして作成される。
ls -l 3.5.3/lib lrwxr-xr-x 1 junichi staff 74 Jul 7 14:24 3.5.3/lib@ -> /Users/junichi/.pyenv/versions/3.5.3/Python.framework/Versions/Current/lib
2.7系だとpyenvで--enable-framework駄目かも。。。
どうも、2.7系だと最近の版は--enable-frameworkだとダメみたいでした。 軽くWebを検索する限り、過去にもどうも--enable-frameworkは問題起こしてるみたいでした。
Creating directory /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/Resources/English.lproj install: mkdir /Library/Frameworks/Python.framework: Permission denied Creating directory /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib install: mkdir /Library/Frameworks/Python.framework: Permission denied make: *** [frameworkinstallstructure] Error 71
--enable-fwamework=/Users/foo/libpath
を指定しても、
ln -fs "../../../Python" "/Users/junichi/.pyenv/versions/2.7.13/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/config/libpython2.7.a" ln: /Users/junichi/.pyenv/versions/2.7.13/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/config/libpython2.7.a: No such file or directory make: *** [frameworkinstallmaclib] Error 1
とエラーになってしまう。
※追記
実は、これ、pyenvで指定する環境変数がCONFIGURE_OPTSだとダメで、PYTHON_CONFIGURE_OPTSであれば、2.7系でもパスの指定も不要でインストール出来ました。
--enable-shared
Python.frameworkは作られず、Unix系な共有ライブラリのみ作成された。
macmini2014:versions junichi$ ls -l 2.7.13/lib/libpython2.7.dylib -r-xr-xr-x 1 junichi staff 2049716 Jul 7 16:37 2.7.13/lib/libpython2.7.dylib*
PyCall.jlを斜め読み
Python.frameworkを直接使用するコードは見当たらなかった。
using PyCall PyCall.libpython
で、lib配下のlibpythonxx.dylibを参照していることが判明。
結論
--enable-sharedでもJuliaからは問題なさそう。 ただ、どうせ、macOSで使うんだからPython.frameworkも作っておいた方が 後から役に立つ可能性があるかも。。。
2.7系は--enable-framework出来なければ、--enable-sharedで使うしかない。
関連記事
- #trouble #python3 pygtkのインストールにはまり中
- MavericksでもOpenCVでFaceTime HDカメラが動いた
- BaiduのIMEで俄然注目のmitmproxyをインストールしたらエラー #Solved
- 2014年大注目のFridaを動かした!
- シェルスクリプトのかわりにPythonでマルチプラットフォームで動かそうとして学んだこと
10年前の記事
5年前の記事
1年前の記事
2年後の記事
WindowsでDLLを作ろうとしてmrb_context_runの歴史を調べた
おはようございます。ここ数日夕方になると熱が上がる次男、昨日は夕方も熱も上がらず、汗かいて寝て、今朝も熱が上がらなかったので、おそらく復活かと思います。@kjunichiです。
背景
mruby-juliaなるmrubyからはJulia(PyCall経由でPythonも)を呼べ、JuliaからはmrubyのAPIにアクセスできるmrbgemを作ってます。
今年は、Windows環境がメインな環境であれこれ開発進めようとしていて、その際にmruby-sharedlibなるmrbgemを利用して、libmruby.a相当の mruby.dllを作ろうとしたら、defファイルのシンボル「mrb_context_run」が存在しないとうエラー。
mrb_context_runの歴史
1.0.0
mrb_context_runはmruby v1.0.0ではありました。
mrb_value mrb_context_run(mrb_state*, struct RProc*, mrb_value, unsigned int);
1.1.0
MRB_API mrb_value mrb_context_run(mrb_state*, struct RProc*, mrb_value, unsigned int);
1.2.0
MRB_API mrb_value mrb_context_run(mrb_state*, struct RProc*, mrb_value, unsigned int);
current
#define mrb_context_run(m,p,s,k) mrb_vm_run((m),(p),(s),(k))
現在のmasterはこのように、mrb_vm_runを呼び出すマクロとして定義されています。 mruby-sharedlibでDLLを生成しようとしてdefファイルのシンボルが見つからないというエラーの 原因はこれでした。
まとめ
どうやら、現在のリリース版までは、存在しているようです。 単純にmruby-sharedlibにこのAPIを削除したプルリクを送るのは待った方がいいかもでした。
関連記事
- mrubyでselfを呼び出されたメソッドのインスタンスとして実行するには
- rubyの代わりにmrubyをつかう→はやくならなかったorz
- mrubyでPostgres.appを使って、LOBも扱ってみた
- mruby-juliaでPythonもmrubyから呼び出せるようになった
- TLで「mruby」を検索したらmrubyのコントリビュータになれた
- mrubyでaobenchを動かし、GIFアニメを出力できるようにした
- GPUを使って、mrubyでのaobenchを更に速くした
- mrubyでHTTP/1.1のKeep-Aliveで複数回リクエストを出してみた
- cordovaのプラグインを作ってkindle fireでmrubyを動かしてみた
- mrubyのFile.openをちょっと調べたメモ
- iOSでもCordovaプラグインを作ってmrubyを動かした
- Windowsでmruby-http2を動かした
- Julia言語からmruby-webcamを使ってWebカメラの画像を取得した